ミッドサマーについて考えてみた



あらすじ

アメリカ人大学生の一行が訪れるのは北欧スウェーデンの山奥。そこで彼らは90年に一度行われる夏至の祝祭に参加し、想像を絶する出来事を目の当たりにする。




以下ネタバレを含みます。









主人公のダニーは家族の不幸と恋人による背信の二重苦に見舞われ、精神状態がどん底。そんな彼女の主観ですべてが進行するため、どこか正常と異常の認識がおかしい。他の男子学生たちには理不尽なホラーでしかないこの祭りは、ダニーにとっては未知なる快楽や解放をもたらしています。



冒頭に家族を失い、恋人であるクリスチャンは唯一頼ることの出来る存在。


宗教や村社会というものの特徴かもしれませんが、作中のホルガは集団意識が強く個人意識は全くありません。


そして、ホルガの村を訪れてからも、クリスチャンに置いていかれる恐怖、家族に置いていかれた恐怖をダニーはずっと感じ続けています。


そして、ダニーはメインクイーンとなり儀式を迎えるにあたり村に受け入れられ、ラストには笑みをこぼします。


その過程において感じたことはずっとコミュニティから疎外されてきたダニーにとって家族社会やコミュニティ、村社会に属することが出来たということが彼女にとって救いとなっているのかなという印象です。



この結末は家族と折り合いが悪く、個人主義の私としては、とてもバッドエンドに感じました!笑





恋人であるクリスチャンについてはディレクターズカット版ではダニーに対してもっと酷い態度や行動が描かれており、ダニーとのこじれた関係性もより分かりやすいとのこと。


私はR15版しか観ていないので、R15版での印象としては、20代前半のモラトリアム中の男性として将来を約束していない軽い気持ちで付き合っている、ちょっと重い女の子への対応はあんな感じでは??と感じました。


しかし、最後の儀式で村人ではなくクリスチャンを選んだ理由づけとして、自分のことを受け入れてくれないクリスチャンへ復讐あるいは決別や解放、ホルガへの帰依しコミュニティに属して生きていく揶揄なのでは?と思いました。







先にも書いた作中のホルガの土着信仰を見て思いだしたことが


アイドル-idol

①偶像。崇拝される人や物。

②人気者


思考停止しさせ何かに消依し、信仰するのは楽で楽しいですよね笑


白昼夢から覚めたくないな笑